2020/12/20

カニが美味しい季節です。

 

食料品の買い出しに出かけると、魚介類が多く並んでおり季節が冬になっていくのを感じることができますよね。その中で、年末年始に食べる人も多いのがカニですが、11月に日本海のズワイガニ漁の解禁日があり、すでに新鮮なズワイガニを食された方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

今日はズワイガニも関係があるカニ料理についてのニュースを紹介したいと思います。東京はビルが比較的無機質で都心部はスタイリッシュな街並みを見ることができますが、その対極のイメージを持つもう一つの大きな町といえば、大阪ですよね。大阪といえば通天閣だけでなく街に輝く色とりどりの大きな看板です。

 

その中でも、ザ・カニ!という感じでお店の入り口の上にカニの動く看板が設置されているのは、特有のカニの歌でもおなじみのかに道楽です。実は少し前に看板が壊れていてなんと足が2本なかったそうなのですが、先日無事に修理されたそうです。

 

修理中や修理後にカニについている張り紙が大阪らしく「あちゃ~勤続疲労で折れちゃった?」「よっしゃ~おかげさまで元気になりました!」と面白く書いてあるので、画像越しでも少し笑ってしまいました。特に、勤続疲労と金属疲労が掛かっている感じが、大阪に住む人の楽しさを物語っていますよね。

 

話はそれましたが、ニュースによると実はかに道楽自体は大阪発祥のお店じゃないんだそうです。もともとかに道楽は兵庫県の豊岡市の水族館、城崎マリンワールドにあるそうで、かに道楽自体が水族館を経営する日和山観光のグループ会社のひとつだそうです。

 

水族館関係だからこそ、カニの体のギミックを利用したあんなに楽しい看板を作ることができたのかもしれませんね。

 

その後、日和山観光のホテルに客を呼び込むための案内所を設けた際に、一緒に始めた千石船という食堂がかに道楽の始まりだそうです。ですが、あまり営業は芳しくなかったので悩んだ末に、カニ鍋を考案して当時大阪で流行していたうどんすきをアレンジしかにすきとして売り出したら、ふっとうしたそうです。

 

さらにかにの冷凍保存の方法も開発して、日本海のカニを大阪でも食べられる流通を作り出しました。そして1962年に道頓堀にかに道楽かオープンしたそうです。かに道楽という名前も、カニで儲けたから、カニで思いっきり道楽をしてみたいという思いを込めてつけた名前だそうです。

 

かにというと今では高級食材ですが、以前はなんと海にごろごろと転がっていて誰も見向きをしないほどだったそうです。そんなカニも徐々に数が減っており、現在はかに道楽のルーツでもある城崎マリンワールドでズワイガニを養殖するためのカニプロジェクトにチャレンジしているそうです。

 

カニを卵から成体まで育てるにはなんと10年はかかるとされているので、実用的な段階にたどり着くまでにはまだまだ課題がたくさんあるようです。カニが好きな人には、ぜひ頑張ってほしいと感じるプロジェクトですよね。

 

カニの看板から、かに道楽の歴史まで深く切り込んでいるニュースが面白かったので紹介しましたが、普段おいしいと食べているカニが大きくなるのに10年かかるというのは、驚きですよね。プロジェクトは難航しているようなので、失敗にめげずに続けてぜひ成功してほしいと思います。

 

話は変わりますが、生きているとプロジェクトの失敗だけでなく、なかなか成功できないと心の健康が乱れることがあります。そういったときは、自分だけで何とか解決するよりも、客観的に話を聞ける相手に相談してみましょう。特に、心の専門家であるカウンセラーに相談することで、心のバランスを整えられるので、ぜひ相談してみてくださいね。