2020/11/30

辛いときは逃げ出す前に相談したほうが良い。このニュースを見てより一層思いました。

暑いとも寒いとも何とも言えない秋の気温が続いていますよね。ただ春先とは違い、エネルギーが満ちるというよりも心が揺らぎやすく、年末の忙しさや寒さを考えるとなんだか逃げ出したい気持ちに襲われてしまうという人もいるのではないでしょうか。

不安や悩みによって逃げ出したい気持ちに襲われているときは、無理せずカウンセリングで相談してみてください。

ふと何となく逃げ出したい気持ちにかられるのは人間だけでなく犬もそうなのでしょうか。先日兵庫県の七種山で行方不明者を捜索していた警察犬のクレバ号が突然走り出し、兵庫県警が35人体制で山中を捜索するという事態がありました。その後クレバ号は無事山中でリードが引っかかり空腹になっていたところを、無事発見されたのですがこのクレバ号の処分について激励が殺到しており、クレバ号の再訓練が始まっているということです。

そもそもクレバ号はどんな犬なのかというと、血統書での名前はクレバ・フォム・フンデ・シューレというまるで物語に出てくる人のような名前をしており、もともと警察犬としてもエリート中のエリート、警察が直接育成した直轄警察犬です。通常警察犬の訓練施設に入所しても1年近い期間訓練を積んで現場に出る犬もいる中で、クレバ号は半分以下のなんと約5ヵ月で現場デビューをしました。それが昨年の7月だったのですが、逃走劇を繰り広げるまでにすでに行方不明者4人を発見しておりこれからも期待されていたそうです。

そんな中での今回の山中での逃走は、世話をしていた警察側としても青天の霹靂だったようで、いまだにどうして逃走したのかわからないと首をかしげているそうです。クレバ号は雄のシェパードなんですが、もともと知能や忠誠心が高い犬種で過去にも何頭かいた訓練されたシェパードは任務中で逃げ出したことが一度もなかったそうです。前例がないうえに行方不明者の捜索などは、1歩遅れたら生死にかかわるのでシビアな一線にはもうクレバ号は復帰できないと考える声も警察内部では多かったようです。実際兵庫県警内部では「引退不可避」という声も出ていたそう。

ですがその一方で、クレバ号発見から1か月ほどで電話やメールを通しなんと約90件の意見が寄せられているそうです。その意見のほとんどがクレバ号に対して優しく接して叱らないでとか、今後の活躍を願っているといったクレバ号に対してポジティブな考えの意見だったそうです。意見の中には、引退するのなら引き取りたいという要望もあったそうで、クレバ号に同情的な人が想像以上に多く結果再び今日ご県警の警察犬訓練施設に戻ったそうです。そして、訓練施設で毎日3時間の再訓練を積んでいるということで、これから復帰が楽しみですね。ただし、県警の担当者としてはもう1回チャンスを与えたいと考える反面、まだまだ復帰のめどが立っていないなど、今後の状況は慎重に決まっていくそうです。

クレバ号の逃走がニュースになったときは、犬も仕事をストライキする時代という意見もあったりしたのですが、犬は言葉を話せずコミュニケーションが人間同士よりも難しいので、結局どんなことを考えて逃げたのかはわかりませんよね。

ですが、人間同士はコミュニケーションツールとして文字や言葉があるので、気持ちを誰かに伝えることが出来ます。何かにつらくなったときや、なんだか逃げ出したいといった気分をそのままずっと抱えていると心が押しつぶされてしまいますので、逃げ出したいという気持ちに襲われたときは、無理をせずカウンセラーに相談してみてください。漠然とした何かわからない不安でもその中心にある悩みを、専門のカウンセラーが一緒に探すお手伝いをいたします。