2020/10/10

本当に信頼できるカウンセラーの選び方

心は目に見えないので体と比べるとどんな状態か気を配ることは少ないですよね。

体の関節や皮膚のように実際に痛みを感じることはほとんどないので、気づいたら鬱などの心の病気になっていたということも少なくありません。

だからこそ近年は、体の健康診断だけでなく心の健康診断として、カウンセリングを受けるという人も増えています。

ですが、カウンセリングには皮膚科や耳鼻科などの具体的な分類もなく、いざカウンセリングを受けようとしてもカウンセラーの数が多くて、結局どこに相談していいかわからずカウンセリングを受けなかったという人もいるほどです。

そこで、初めてでもカウンセリング先をスムーズに見つけられるように、カウンセラーの選び方をまとめました。

カウンセラーの違いとは

カウンセラーと一概に言っても、企業カウンセラーや学校カウンセラーをはじめとして、いろんなカウンセラーがいます。

カウンセラーの配属場所によって違うだけに見えますが、その場所その場所でカウンセリングをする際にスムーズに対応できるよう、各分野に必要な知識を持っていることが多いです。
ですから、スムーズにカウンセリングを受けるなら自分の相談したいことに合わせたカウンセラーを選ぶことが大切です。

国家資格や民間資格はあるが正確な定義はない

カウンセラーには得意分野以外にも違いがあります。
実はカウンセラーという資格は民間資格しかありません。

カウンセリングに関係する国家資格は、2017年以公認心理士法の施行によって誕生した公認心理士のみです。
ほかにも有名な資格として臨床心理士がありますが、こちらは受験資格が複雑ですがあくまで民間資格です。

カウンセリングに関する民間資格は他にも数多くあり、比較的簡単に取得できるものもあります。
カウンセリングの内容の密度も、難しい資格を取っているカウンセラーこそ濃くなりやすいのでどういった資格を持っているかは、カウンセラーを選ぶときのポイントのひとつです。

カウンセラーにも得意分野など種類がある

カウンセラーの種類を分けるのは視覚だけではありません。

実はカウンセラー自身のキャリアもカウンセリングの分野に関わります。
カウンセラーのプロフィールをウェブ上でチェックできる場合は資格を取ったタイミングだけでなく、過去の実績にも目を通すことがカウンセラー選びには大切なんです。

企業系のカウンセリング経験が豊富なら仕事関係を学校カウンセラーの経験が豊富なら学生や思春期の悩みなどを、それぞれカウンセラーの経験を見ることでどういった悩みを相談しやすいか知ることができます。

カウンセラーを選ぶ前に明確にしておくべきこと


カウンセラーごとの得意分野やカウンセリングスタイルを知ることができても、自分が相談したい悩みと合致しているかわからないと、候補のカウンセラーを絞ることができませんよね。

そこで、カウンセラーを選ぶ前にどういうことをはっきりさせておくと、カウンセリング先を絞り込みやすくなるのかまとめてみました。

カウンセラーを選ぶ前に明確にしておくべきことを理解しておくだけで、自分に合わないカウンセラーと当たる確率がかなり減ります。
さらに、カウンセリング開始のやり取りもスムーズにできる可能性があるので、紙に書き出すなどしてまとめておくのがおすすめです。

どういったことで悩んでいるのか

まず、自分がどういったことで悩んでいるのかをはっきりさせます。
ですが、実際カウンセリングを受ける前は自分自身でも何に悩んでいるかわからないということも多いです。

そこで、どういったことで悩んでいるかわからない時は、どういうときに気持ちの揺れを強く感じるかなど、自分が漠然と感じることからヒントを探しましょう。

悩んでいる内容がうっすらわかるだけでも、カウンセリング先への説明が楽になりますしカウンセラー探しもスムーズに行えるようになります。

自分が話しやすい相手はどういった人か

カウンセリングは基本的に相手と話をすることがメインになります。

そこで、カウンセラーを選ぶときは自分が話しやすいと思う相手を選ぶことが大切です。
ですが普段から話しやすい相手はどんな人か意識している人は少ないですよね。

自分の身の回りでどういった人と話しやすいかを思い返し、同じような雰囲気を持っている相手を選ぶようにするとスムーズに話しやすくなります。

話しやすい相手を見つけるためにも、自分が普段話やすいのは同性か異性か年上か年下か同年代かだけでもはっきりさせておくとカウンセラー選びがぐっと楽になりますよ。

話が苦手なら手紙などを使うカウンセリングもある

人によっては老若男女どういった相手でも話しにくいという場合もあります。
そういった場合は、手紙やメッセージなど他のどういったやり取りなら話すことができるのかはっきりさせておくことで、対応できるカウンセラーに絞ることができます。

実際にカウンセリングに行ってから、なにも話せなくてさらに心に負担がかかってしまうということも避けられるので、普段からあまり話したくないと感じている人は、どういったコミュニケーションスタイルが比較的やり取りしやすいか思い返してみるようにしましょう。

カウンセラーを探す


実際にカウンセラーを探してみましょう。カウンセラーを探す方法として一番手軽で手っ取り早いのは、googleやyahooなどの検索エンジンを利用して探す方法です。

病院などから紹介してもらう方法もありますが、まずは通院が必要なことが多く紹介先が混雑していることもあるので、まずは検索エンジンなどを利用したウェブ上でのカウンセラー選びの方法を紹介してみたいと思います。

ネット上でも多数のカウンセラーが見つかる

検索エンジンを利用してカウンセラーを探す場合は、検索結果にカウンセラーの資格についてが多く出てきます。

そこでカウンセラーを探す場合はまず悩み相談や相談したい悩みにカウンセリングを組み合わせて検索するのがおすすめです。

オンライン環境が整っているカウンセラーも増えているので、びっくりするほどたくさんのカウンセラーが見つかりますよ。

オンラインでの相談を受けてつけているカウンセラーもいます

検索エンジンでカウンセラーを探していると、多く目につくのがオンラインカウンセリングです。

オンラインカウンセリングは、マッチングアプリのように自分の相談したい悩みにあったカウンセリングを自動で探してマッチングしてくれる会員制のサイトから、登録しているカウンセラーの中から自分で相談したい相手を探して相談するタイプのサイトなど、いろいろな種類のカウンセラーがいます。

中には個人でオンラインカウンセリングを受け付けているカウンセラーもいますので、移動せず自宅などからカウンセリングを受けたいなら、オンラインメインのカウンセラーを選ぶのがおすすめです。

カウンセラーを選ぶときのポイント


カウンセラー選びの前にどういったカウンセリングを受けたいかをまとめて、カウンセラーの違いについて知ったらいよいよカウンセラー選びです。

どういったポイントに気をつけてカウンセラーを選ぶのか紹介していきたいと思います。

カウンセラーを決める時は経歴から選ぶ方法もある

カウンセラーの得意分野はそれまでのカウンセラー自身の経歴によって違うと紹介しましたよね。この経歴を参考にしてカウンセラーを選ぶ方法があります。

例えば、学生なら学業のことなのか対人関係のことなのか、仕事をしている場合は仕事に関係するか関係していないかで選ぶカウンセラーは変わります。

カウンセラーの経歴をよく読み、できるだけ自分の相談したい悩みに近い経歴のあるカウンセラーを選ぶようにしましょう。

カウンセリングは初回の時間が掛かるので選ぶときは慎重に

気軽に受けられるカウンセリングもありますが、基本的に初回のカウンセリングはこれまでのことやどういったことに悩んでいるかなどを聞くことが多く、2回目以降のカウンセリングに比べるとカウンセリングにかかる時間が長くなりがちです。

ほかのカウンセラーに変えたいと思ったときにも、最初に再び同じ話をする必要があるためカウンセリングに時間が掛かるので、カウンセラーを選ぶときはある程度慎重に選ぶようにしましょう。

カウンセラーの人気=いいカウンセラーになるとは限らない

カウンセラーを探しているとなかには人気の高いカウンセラーもいます。
ですが人気が高いからといって自分にとっていいカウンセラーであるとは限らないので注意が必要です。

カウンセリングは人と人とのやり取りなので、知識や資格以上に相手との相性が大切になります。
人気だけでカウンセラーを選んで予約が取れず、あまりカウンセリングが進まないということになる可能性もあるので、カウンセラー選びは人気よりも自分とカウンセラーの愛称を大切にして決めるように心がけましょう。

コミュニケーションをとりやすいカウンセラーを選ぶことが一番です。

長い付き合いになることもあるのでじっくり選ぶ気持ちが大事

例えば体が傷ついたときは時間をかけて回復しますし、健康のための食生活改善も結果が出るために時間が掛かります。
これは心にも言えることで心の状態を改善するためにも、長い時間が掛かります。

そのため、カウンセラーとの付き合いも長くなりやすく、かかりつけ医のようにずっとかかわる可能性もあるので、慌てて勢いでカウンセラーを選ぶのは避けてじっくり選びましょう。