2020/08/30

甲子園を見て感動したお話を一つ。

照りつける日差しがアスファルトを鉄板のように熱くする毎日が続いています。あまりの暑さに外を出歩く人影もかなり減っていますが、屋内だからといって油断もできないので、水分補給に余念がない毎日ですね。もちろん、水分だけじゃなくて塩分もバランスよく摂るように気を付けることが大切です。
暑い中でも変わらずスポーツ界では頑張っている人がいます。その一人が高校三年生の福島君というのですが、彼は全身の毛髪が抜け落ちてしまう脱毛症を患わっているそうです。
確かにマウンドに立つ姿は、いわゆるスキンヘッドなので存在感を感じますが、それよりも目を見張りたくなるのは彼が本年の甲子園高校野球交流試合に出る実力のある選手だということです。
ニュースで脱毛症を患っていると知りましたが、そんなことも感じさせないぐらい楽しそうにチームメイトと野球をやっているので、ただ見ているだけでは辛さなんてみじんも感じさせない感じでしたが、過去にはかなり悩んでいたりしたようです。
確かに、学校教育の中ではどうしても同年代の狭い世界が中心になってしまう上に、子供同士は相手のことを考えずに話してしまう子も多いので、小学校で脱毛症が判明したという福島君はいろいろと悩んで家族ともめることもあったそう。大なり小なりですが、価値観というのは人それぞれなので、見た目のコンプレックスで悩む子も多い中、脱毛症で悩む福島君は当初外出時には帽子をかぶっていたそうなんです。そんな彼がいったいどうして防止なしでも過ごしたり、仲間と楽しく野球をやろうと思ったのかというと、家族のちょっとした一言がきっかけだったそうです。
それは、元プロ野球選手の森本稀哲選手のようになればいいという、一言。実は元プロ野球選手の森本稀哲選手も同じように脱毛症を患っており、それでも堂々とプレーして時には髪がないことを利用して、いろんな変装をして観客を楽しませるなど、とても愛された選手だったんです。その、森本稀哲選手を目指せといわれてから、気持ちを切り替えて頭を隠すこともやめたそうです。更に野球でも自分自身の脱毛症と向き合いチームにも打ち明けてコンプレックスを乗り越えて、野球を頑張ってきたそうです。
10代という心がまだ成長している途中で、なおかつ不安定な時期なのにしっかりと自分を見つけてさらには自分自身のコンプレックスを乗り越えた、福島君の話はとても感動的でした。
感じ方や価値観は10人10色ですので、どんな人でもふとした拍子にこれまで感じていなかったコンプレックスを急に感じ始めることがあります。それだけ人間の心はデリケートで崩れやすい部分があります。崩れやすいからといって心を傷めつけても、体のように鍛錬することはできないので、ちょっとずつ自分自身の中でいろいろな心の問題をかみ砕いて、消化していくしかありません。ですが、福島君のように身近にアドバイスをくれる人がいればだいぶ違いますが、大人になって一人暮らしをしていたり家族が忙しくしているとなると、相談もできないということがありますよね。そういったときはぜひカウンセリングで相談してみてください。カウンセリングで話を聞いてどのように自分自身の問題と向き合っていくかのサポートをすることはできます。最終的な解決は悩んでいる本人ですが、解決までの道のりは一人で乗り越える必要はありません。森本稀哲選手や福島君のように自分自身の問題と上手に付き合うことで、いろいろなことが好転する可能性は十分ありますよ。
自宅にいることが多いので普段から考えないネガティブなことを考えやすくなっています。まだまだ続く新しい生活スタイルに対応するために、ぜひカウンセリングも利用してみてくださいね。